遺言書を書くときに気をつけるべきことは何でしょうか?
私は、
残された親族や関係者たちが不満を持たないように、
公平さという観点から
遺言書をつくることが肝要だと思います。
では、どのようにすればそのような遺言書ができるのでしょうか?
もちろん、人の人間関係は
一人ひとり全く個性的なものであります。
よって、万人に共通な公式のようなものはないでしょう。
しかし、日本国民にとって共通のルールはなにかと考えた時に
やはり、「法律」を根拠にすることは説得力があるのではないでしょうか。
よって、公平な遺言書を作るプロセスとして
「法律」、日本の場合相続関係を規定する「民法」を
参照するというプロセスを経ることがよいと思います。
その場合、遺言書を作成する際の工程は次のようになります。
1 自分の思ったままに遺言内容を考えてみる。
↓
2 法律ではどのような分け方の指針があるのかということを検討する。
↓
3 最終的に遺言書を修正、訂正してゆく
今回はここまでにします。
次回からは、法律ではどのような相続関係の規定があるのかということを
遺言書作成という観点からいくつかのポイントをあげて説明してゆきたいと思います。
その際のキーワードは
「遺留分」「寄与分」「特別受益」です。
では、次回もおつきあい宜しくお願いいたします。