法人契約のがん保険で全損処理
がん保険とは・・・がんだけに保障を絞り、がんになったときの保障を手厚く準備するための商品です。がんは昭和56年以降、日本人の死亡原因の第1位となっており、治療には入院や手術費用のほかに保険適用外の差額ベッド代や、先進医療の技術料等がかかって高額になる傾向があります。入院も長くなりがちで、退院後も治療期間が必要になるなどの点も、がん保険が必要とされる理由です。
がん保険といえば定期保険に続き、2012年4月に新規契約分について全額損金処理から半分損金処理に変更となりましたが、まだがん保険で全損処理できる契約形態がございますのでご紹介いたします。私自身、保険の加入目的が損金処理に偏りすぎるのはやや危険だと思っています。理由のひとつは企業成績がいつも黒字だとは限らないからです。やはり加入の目的は保障目的でなくてはなりせん。
今回、法人契約のがん保険について全損処理プランを紹介いたしますが、くれぐれも加入目的をお間違えにならないようご注意ください。
<契約形態>
契約者 :法人
被保険者 :従業員(役員含む)
給付金受取人:法人
<契約事例>
A社の場合
被保険者 ・・・50歳男性
払込期間 ・・・10年
保障期間 ・・・終身
上記契約の場合、支払い保険料が保険料として全額損金処理となります。
(給与としての課税がありません。)
給付金受取人が被保険者やその家族となった場合、経理処理は福利厚生費となります。
但し、特定の者のみを被保険者とした場合は給与扱となります。
*最終処理の確認は最寄の税務署または税理士の先生にお尋ねください。