「あ・い・さ・つ」で体に覚えさせよう、挨拶のポイント
「入社した頃はしていたのに、最近新人が挨拶しなくなった…」「初対面の時だけ
するのが挨拶だと、勘違いしている新人がいる……」ある職場の先輩方のこんな
話を耳にしました。
挨拶の基本とはいったい何でしょう。従業員の指導のためにも、そして、自分自
身のためにも、今日は「挨拶の仕方」について少し振り返ってみましょう。
■「あ・い・さ・つ」で体に覚えさせよう、挨拶のポイント
まずは、挨拶の基本です。ひとつひとつは簡単で単純なことのように思えます
が、仕事の忙しさについつい忘れてしまいがちです。そこで、「挨拶」の言葉を
使って、基本を体に覚えさせると良いでしょう。
「あ」…明るく、相手を見て行いましょう
「い」…いつでも。誰に対しても
仕事中であってもいったん手を止めて行いましょう
「さ」…自分から先に
社外でも、社内でも、誰に対しても
「つ」…続ける
初対面でも、慣れた相手でも常に行い続けるのが挨拶
また、心を込めて言葉を言うことも大切です。
念のため、基本の挨拶言葉を挙げてみますので、励行しているか、自身に問い
かけてみましょう。
・お客様へ 「いらっしゃいませ」
・了解した時 「かしこまりました」
・出勤した時 「お早うございます」
・社員同士で 「お疲れさまです」
・外出する時 「行ってまいります」「行ってらっしゃい」
・帰社した時 「只今戻りました」「お帰りなさい」
■挨拶の言葉だけでなく、「正しいお辞儀」も重要
挨拶には必ずお辞儀もそえますね。お辞儀の作法を確認してみましょう。
●あらためて確認したい、「お辞儀の仕方」
1) 立ち止まって姿勢を正し、視線を合わせる(男性は両手を脇に、女性は
体の前で手を組みます)
2) 挨拶の言葉を言う
3) 腰から上をまっすぐに倒す
4) ゆっくりめに体を起こしたら、もう一度視線を合わせる
お辞儀をする際の視線と角度については次のように覚えましょう。
●「会釈」と「お辞儀」の違いは? お辞儀にも種類がある
1) 会釈:
すれ違う時や、軽く挨拶する時に。視線は4~5m先に、体の角度は15度
くらい
2) 普通礼:
最も使われる一般的なお辞儀。視線は2~3m先に、体の角度は30度くらい
3) 敬礼:
丁寧な感謝や謝罪を伝える時に。視線は1m先に、体の角度は45度くらい
●「ダメなお辞儀」をしていませんか? こんなお辞儀はNG!
×首だけ縦に振る
×他の事をしながらのお辞儀
×相手の顔を見ないお辞儀
お辞儀は相手への敬意を伝える動作ですので、礼儀正しく行いましょう。
挨拶は社会人の基本中の基本、人間関係の土台作りです。今一度挨拶の重要性を
確認してみてはいかがでしょう。