相続人が遺産を、どれほど相続するかについての割合は、民法で決めてありますが、実際に誰が何を受け取るかは、相続人同士の話し合いで決めなければいけません。

  遺産のうち、土地と建物といった不動産が主たる場合には、相続人の間で、どのようにして分けるか悩むことが多いと思います。

　一番簡単の方法は、売却して分ける方法です。他には、一人の方が、全て受け取り、他の人には、お金を渡し、釣り合いをとる方法もあります。他に、不動産を共有の形式で分けて持つ方法などがあります。

　ここで、不動産を分割する際に必要なことは、その不動産の正確な価値を把握することでしょう。売却するのみならず、共有分割する際にも必要となります。

　不動産の価格は、固定資産税の評価額等の公的評価が目安となりますが、不動産は、個別性が強く、同じ地域の中でも、不動産の価値は異なります。そのため、正確な評価額を知る為には、不動産鑑定士による鑑定評価によることが望ましいと思います。