損害賠償に関する基礎知識
皆さんは損害賠償と聞いてなにを想像しますでしょうか?社会生活では様々な事故が発生します。そこには必ずといって被害者と加害者が存在します。そこに発生するのが損害賠償です。
損害賠償とは・・・例えば一般的なのが自動車事故です。自動車信号無視で通行人にケガをさせた場合、運転者が加害者、通行人が被害者となります。加害者は被害者に対して「損害をてん補して被害が発生しなかったのと同じ状態に戻すこと」が必要です。そのことを損害賠償といいます。
民事責任・刑事責任・行政処分とは・・・加害事故を起こした場合には様々な責任を負うことになります。例えば自動車の運転手が不注意運転で通行人をはねた場合運転者は「道義的責任」と「法律上の責任」を負います。
道義的責任・・・被害者のお見舞いにいくなどであり、法律で強制された責任ではありません。
法律上の責任・・・責任を果たすことを法律で義務付けられています。具体的には以下のようなことです。
①民事責任・・・被害者の救済を図ることを目的としています。
②刑事責任・・・犯罪者に対し国家の制裁または教育により、犯罪を防止し、社会秩序を維持することを目的としています。
③行政処分・・・道路交通法違反に対し行政処分を定めることにより、交通秩序の維持と損害の予防を目指しています。